根管治療

根管治療(歯の根の治療)とは

根管治療根管治療とは、虫歯が進行し神経にまで達した場合などに、抜歯を回避して歯を残すために行われる治療です。
虫歯が神経にまで達すると、神経が詰まっている「根管」が細菌で汚染されます。歯を削って被せ物を取り付けるだけの治療では、その後根管で虫歯が再発し、遅かれ早かれその歯の寿命は尽きてしまいます。

根管治療では、細菌に侵された神経を取り除くとともに、根管内の洗浄・消毒によって無菌状態にし、さらに薬剤を充填することで、その状態を維持します。最後に被せ物を取り付ければ、もとの歯の状態に近い審美性・機能性を回復させることができます。

歯の根の治療が必要なときの症状と治療法

根管治療が必要になるのは、C3「神経に達した虫歯」と、C4「歯根に達した虫歯」です。
神経に達した虫歯では、常に歯が強く痛みますが、神経が死んでしまうと痛みも消失します。さらに虫歯が歯根に達すると、歯の根で炎症や膿が生じ、再度激しい痛みに襲われます。

根管治療
根管治療

歯の根の治療法3種類

根管治療は、大きく3つの方法に分類されます。

抜髄

細菌に侵された神経を取り除く治療です。その後、根管内を洗浄・消毒し、無菌状態を維持するための薬剤を隙間なく充填します。最後に、被せ物を取り付けます。

感染根管治療

死んでしまった神経、象牙質を取り除く治療です。その後、根管内を洗浄・消毒し、薬剤を充填します。最後に、被せ物を取り付けます。
歯の根に膿が溜まっている場合には、歯茎に切開を加えて排膿させます。

再根管治療

初回の根管治療が成功せず、違和感が残ったり、痛みや腫れ・膿が再発した場合に行われる再治療です。
被せ物を外し、充填剤を取り除き、再度根管治療を行います。

当院ではマイクロスコープを使用して精密に治療を行います

マイクロスコープを使用した精密根管治療当院では、肉眼の約20倍まで拡大可能とするマイクロスコープを導入しております。根管治療は、根っこの部分に細菌や汚れが残ってしまうと被せ物を付けた後に内側に虫歯が発生し、拡大してしまう確率が高くなってしまいます。

マイクロスコープで根っこの部分を精密に確認し、洗浄・消毒・薬剤充填することで、虫歯の再発を防ぐことが可能になります。

根管治療にラバーダムを使用した方がよい理由

ラバーダム根管治療は、特に精密性が求められる治療です。根管内に細菌が残ってしまったり、唾液の侵入によって再感染を起こしてしまっては、再び虫歯が発生してしまいます。これは代表的な根管治療の失敗例です。
イメージしていただければお分かりになるかと思いますが、治療の際、お口の中に器具を挿し入れて処置を進めていると、洗浄・消毒した根管内に細菌を含む唾液が入ってしまう可能性が高くなります。

そこで当院が取り入れているのが、「ラバーダム防湿」です。シートのようになったラテックス素材ラバーダムによって、治療する歯だけを露出させ、その他の歯・口腔全体から隔離する方法です。この方法であれば、治療中に唾液が流れたり飛び散ったりして根管内に入るリスクは限りなくゼロに近づきます。

主にコスト面の問題から、国内でラバーダム防湿による根管治療を行う歯科医院はわずか数%に過ぎません。当院でも根管治療の成功率を上げるため、医師の裁量の下、必要に応じてラバーダムを使用します。

根管治療は痛い?治療にかかる回数や期間は?

痛みについて

根管治療中には、強い痛みを伴うことがあります。ただしそういったことが想定される場合には、局所麻酔をかけた上で根管治療を行います。麻酔が効けば、ほとんど痛みなく治療を終えていただけます。
また、根管治療後において、炎症や膿のために痛みが続くことがあります。こちらは、処方する痛み止めで対応いたします。

治療にかかる通院回数・治療期間について

受付通院回数は2~5回、治療期間は1ヶ月~3ヶ月程度を目安にお考えください。
根管を無菌状態にするための洗浄・消毒の工程を何度か繰り返す必要があるため、通常の虫歯治療よりも治療期間が長くなります。途中で通院をやめてしまうと、さらに大変な治療が必要になったり、場合によっては歯を失うことにもなりますので、根気強く治療を継続することが大切です。
当院が最後までしっかりとサポートしますので、ご安心ください。

根管治療は保険適用です

口腔外科根管治療は保険適用内で行います。
ラバーダムやマイクロスコープの使用はすべて医師の裁量によります。よって自費診療とはなりません。

根管治療のあとに起こる痛みは3種類

根管治療

根管治療後には、痛みが生じることがあります。代表的な痛み3種類をご紹介します。

膿によるズキズキとした痛み

歯の根に膿が溜まっている場合に生じる痛みです。根管治療の際には膿を排出させますが、治療後も歯の根の炎症が治まるまで続くことがあります。

炎症による痛み

歯を支える組織が炎症を起こしている場合に生じる痛みです。噛んで力がかかったときなどに痛みやすくなります。

薬を詰めた後の痛み

洗浄・消毒した根管内には、圧力をかけながら薬剤を充填します。薬剤をしっかりと行き渡らせ、虫歯の再発を防ぐためです。そのため、充填後にしばらく痛みが続くことがあります。

歯の神経を抜いた後は何日くらい痛い?

上記のような根管治療後の痛みは、通常数日以内に治まります。
数週間以上痛みが続く、我慢できないほどの痛みがあるという場合には、お早めにご連絡ください。

抜髄後も痛みが続く場合は

根管治療後、数週間以上痛みが続く場合には、根管内の神経・汚れの取り残し、治療を受けた歯科医院に連絡しましょう。

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日・祝
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