虫歯初期、痛くないけど虫歯は治療すべき?

「あ、歯が痛い。初期の虫歯かな…」――歯の痛みを感じて、こんなふうに思ったことはありませんか?
歯に痛みがあるとき、まず疑うべきは、虫歯です。しかしそう思って受診をしても、ほとんどの場合、その虫歯は初期のものではありません。
実は、歯の痛みはある程度虫歯が進行して初めて現れる症状なのです。歯が痛むというときには、すでに初期を通り越している可能性が高いと言えます

初期虫歯の症状

初期虫歯初期の虫歯に痛みがないとすると、反対に、どのような症状があるのでしょうか。
そもそも初期虫歯とは、歯に穴が空く前の段階の虫歯のことを指します。歯の一番外側の層であるエナメル質が溶け始めてすぐの状態、と言い換えることもできます。
しかし、この時点では、「歯の部分的な白濁」程度の症状しかありません。レントゲン撮影を行うと暗く写ることもありますが、こちらは患者様ご自身で確かめるわけにはいきません。

初期虫歯の段階で発見するためには

「歯の部分的な白濁」という、肉眼で確認することの難しい症状しかないわけですから、患者様ご自身が初期虫歯に気づくのは、極めて困難であるということが言えます。
初期虫歯の段階で確実に発見するためには、定期検診が欠かせません。歯科の知識を持つ歯科医師・歯科衛生士が口腔内を観察することで、痛みのない初期の虫歯を発見できます。

虫歯を初期のうちから治療する理由

「治療は早いほうがいい」ということは、ほとんどの方がご存じです。
しかし、初期虫歯の段階で発見し、治療を行うことには、以下のような明確なメリットがあります。

  • 簡単な処置かつ短い治療期間で済む
  • 痛くなる前に処置できる
  • 治療のために通院する回数が少なくて済む
  • 治療費が高くかからない
  • 削らない治療ができる場合もある

    こういった具体的なメリットを知っておくことで、定期検診や毎日のセルフケアにも積極的になることができます。
    当院では、できる限り初期のうちに虫歯を治療し、こういったメリットを少しでも患者様にお届けできればと考えております。もちろん、虫歯にならないことが最善ですが、虫歯ができてしまったときのリスクを最小限に抑えることは、将来的なお口の健康維持に必ず役立ちます。

    初期の虫歯における治療法は?歯を削らずに治療できる?

    虫歯治療では、多くの場合、歯を削る治療が必要になります。
    しかし、エナメル質に穴が空く前の段階の初期虫歯の場合に限って言えば、歯を削らずに治すことも可能です。

    初期虫歯の治療法は主に4つ

    初期虫歯に対する「削らずに治す治療」としては、主に以下の4つの方法があります。
    複数以上の方法を組み合わせた治療によって、より確実性が高まります。
    なお以下の説明で出てくる“脱灰(だっかい)”は「歯のミネラルが溶け出すこと」を、“”再石灰化“は「ミネラルが歯に戻ること」を指します。

    ブラッシング指導

    ブラッシング指導

    歯垢をしっかりと落とせる正しいブラッシングを行うことで、脱灰を抑制することができます。
    再石灰化が優位になり、エナメル質に穴が空くのを防ぎます。

    PMTC

    ブラッシングでは落とせない汚れを、歯科医師・歯科衛生士が専用の機器・技術を駆使して除去する歯面清掃です。
    ブラッシングで除去しきれなかった歯垢までが取り除かれ、脱灰を抑制します。再石灰化が優位になり、エナメル質に穴が空くのを防ぎます。

    フッ素塗布

    再石灰化の促進・歯質の強化・酸の抑制といった3つの効果を持つ高濃度のフッ素を、歯に直接塗布します。
    再石灰化が優位になり、エナメル質に穴が開くのを防ぎます。

    シーラント

    シーラント奥歯の溝などに、プラスチック製の樹脂を詰める方法です。汚れが溜まりにくくなると同時に、ブラッシングを易しくします。
    脱灰を抑えることで再石灰化が優位になります。樹脂にはフッ素が含まれておりますので、その効果も期待できます。

    ブラッシング指導、PMTC、フッ素塗布、シーラントは、本来は予防歯科で行われるものですが、このように初期虫歯の治療にも応用することができます。

    初期の虫歯が進行したら・・・

    初期虫歯は、放置していると当然ながら進行してしまいます。進行に伴い、どのようなことが起こり、どのような症状が現れ、どのような治療が必要になるのでしょうか。段階ごとにご説明します。

    虫歯の進行

    C0 脱灰

    エナメル質の表面が溶け始めている状態です。まだ、穴は空いていません。
    症状としては、部分的な歯の白濁が挙げられます。
    初期虫歯と言われる段階であり、先述の通り、歯を削らずに治すことも可能です。

    C1 エナメル質の虫歯

    エナメル質に穴が空いた状態です。
    冷たいものがしみるなどの症状が現れます。
    虫歯部分を削り、コンポジットレジンを充填します。

    C2 象牙質の虫歯

    エナメル質の奥にある、象牙質にまで達した虫歯です。
    冷たいもの・甘いものがしみる、痛みなどの症状が見られます。
    虫歯部分を削り、型取りをした上で、詰め物を取り付けます。

    C3 神経に到達した虫歯

    歯の中央にある神経にまで達した虫歯です。
    常に歯が強く痛みますが、神経が死ぬと、痛みもなくなります。
    神経を除去して薬剤を詰める「根管治療」ののち、型取りをした上で、被せ物を取り付けます。

    C4 歯根に到達した虫歯

    歯の根で炎症・膿が生じている状態です。ほぼ、歯が崩壊しています。
    再度激しい歯の痛みに襲われます。
    「根管治療」によって歯を残せることもありますが、抜歯以外に方法がないということもあります。

    初期虫歯を予防する方法

    初期虫歯は、以下のような方法で予防することができます。
    柱となるのは、「定期検診」と、定期検診での指導を活かした「セルフケア」です。歯ブラシやデンタルフロスの使い方は、必ず歯科医院で自分に合った方法を指導してもらうようにしましょう。

    • 染め出し液(歯石染色液)を使用して歯の状態をチェックする
    • 正しいブラッシングをする
    • デンタルフロスと歯間ブラシを使って歯と歯の間を綺麗に保つ
    • 歯科医院で定期健診・ブラッシング指導を受ける
    • 歯垢に注意する
    • 長い時間口に食べ物を入れない

    長い時間口に食べ物を入れていると、脱灰が延々と続き、再石灰化が追い付かなくなります。 特に間食は、何かをしながらダラダラと食べてしまうことがありますので注意が必要です。間食は長くとも30分以内に終えるようにし、その後すぐにセルフケアを行いましょう。

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