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2018.03.04

洗口液リステリン

リステリンの歴史

 1865年、外科医のジョセフ・リスター博士が世界で初めて消毒薬を使った外科手術を行い重症の患者を救った。このリスター博士の手法に基づいて消毒薬の開発が行われ、博士に敬意を表し「リステリン」と名付けた。当時は外科手術の消毒薬として使われていたが、口腔内にも効果的だと分かり、1895年に世界で初めてとなる口腔洗浄薬として歯科医院向けで発売し、1914年には一般消費者向けにも発売されるようになった。

 

 

バイオフィルムへの浸透、殺菌効果」について

 リステリンは、抗菌性のあるエッセンシャルオイルから成っている。エッセンシャルオイルとは、植物の花、葉、根、種子、果皮、樹皮。樹脂などから抽出された有効成分を精油して作られている。リステリンにはタイム油、ハッカ油、ユーカリ油、ウインターグリーン油の4種類が使われており、それぞれ殺菌効果、消炎効果を持っていることで「歯垢の沈着」「歯肉炎」「口臭」を予防しています。

 

 口腔内にはいくつもの細菌種があり、それらが「バイオフィルム」を作り、歯面に着きます。そして、バイオフィルムは、う蝕や歯周病の主因になるだけではなく、全身の健康破壊をももたらし誤嚥性(ごえんせい)肺炎を惹き起こす病原体とも言われています。多くの抗菌薬はバイオフィルムの上からは殺菌効果があまり期待できないと言われているが、4種類のエッセンシャルオイルからなるリステリンはバイオフィルムの膜に浸透・拡散し内側から殺菌することができ、これが最大の特徴ともいえる。

 

 主にStreptococcus mutans菌群や、Porphyromonas gingivalisや、Aggregatibacter actinomycetemcomitansや、Fusobacterium nucleatumに対して静菌性や殺菌性に働き、宿主細胞への付着を抑えることが明らかになっている。

 

 また、Foster JSらは、通常の洗口液に含まれる陽イオン性化合物(塩化セチルピリジニウムやクロルヘキシジン)とリステリンでのバイオフィルムへの殺菌効果を比べてみて、通常の洗口液ではバイオフィルムに作用されてから60秒後で27.9%の殺菌力があるが、リステリンでは使用時間に相当する30秒間で75%の殺菌結果が得られると報告している。

 

 さらに、ノンアルコールタイプ、従来のリステリンとCHX(グルコン酸クロルヘキシジン)配合の洗口液との比較では、バイオフィルムに対する膜障害と殺菌効果が、グルコン酸クロルヘキシジンより有意に高い結果が出でおり、従来のアルコール含有のリステリンとほぼ同等であると報告されている。

 

 

口臭予防

 口臭の主な原因は、口腔内バイオフィルムが生成する揮発性脂肪酸、硫化水素、メチルメルカプタンなどの揮発性硫黄化合物である。嫌気性の歯周病原性細菌に有効な抗菌薬の内服や歯周局所塗布をすることで効果があるとされているが、長期投与による耐性菌が生み出されるリスクがある。

 抗菌性洗口液であるリステリンは、抗菌薬としは異なり常用することが可能なため、口臭のある患者あるいは口臭を気にされている患者には、1日3~5回程度の洗口を勧めている。また、治療前のリステリンによる洗口によって、強い口臭のある患者や歯周病患者の治療時の口臭は大きく改善される。

 

伊丹市 木下歯科 院長 木下勝巳

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