学校歯科健診の時期です。
私は伊丹市歯科医師会に所属しているため、また学校協力歯科医師として、学校歯科健診を今月より行っています。
元々、こども好きなので、体育館で自分の順番が来るまで、図書館で借りたと思われる本を座って読んでいる子や、”前ならえ”で整列して体育座りして待っている子を見ると、自分もあんな時期があったんだなぁ~と思い返してしまいます。
現代の子供は虫歯が少なく、とうとう昨年2014年の日本のDMFT(12歳児の永久歯に虫歯が何本あるか)は1.0本だったそうです!
つまり、今の小学校6年生は虫歯が1本あるのが全国平均なんです!!少ない!!(もちろん良いことです^^)
ちなみに私の12歳の時は4本が平均だったようなので、この20年で激減したことになります。
これは虫歯で痛い・嫌な思いをした親世代(30.40代のご両親)がブラッシングの大切さを身をもって理解しているため、お子さんにもブラッシングを徹底していることが影響しているようです。
また、「痛くなったら歯医者へ行く」から「痛くなる前に歯医者へ行く」ことが少しずつ世間に浸透してきていることもあるのかもしれません。
とはいえ、まだまだ歯科へ受診する理由(主訴)は「歯が痛い」「歯茎が腫れた」といった、悪くなってから来院される方が多いのが現状です。
日々のメインテナンス、つまり定期検診で早期発見・早期治療できれば、もしくはあらゆる疾患を未然に防げれば、「痛い」「腫れた」といった不快症状を感じなくても済みます。
(↑歯と歯の間が白く透けて、虫歯になっています)
(↑虫歯をとっている治療途中です)
(↑即日、レジンにて修復処置を行いました)
(↑歯石がべったりと付着しています)
(↑歯石を徹底的に除去しました 歯肉が腫れていました)
虫歯や歯周病など、確かに目をそむけたくなるかもしれません。
しかしそのまま放置しても治らないし、まずは受診されることをお勧めします。
当院では、患者様のお話を聞き、必要に応じてレントゲン写真を撮影し、お口の中を拝見し、わかりやすく説明しています。納得いただいた上で治療を開始しますし、治療方法も必ず複数提示し、選択できるようにしていますので、ご安心ください。
ちょっと時期は過ぎてしまいましたが、当院受付から、道を挟んで桜がきれいに見えました。