ブログ

2021.04.30

【遠隔シミュレーションに関する論文が出版されました】

歯科医院での患者急変に対応するためのstudy group「AneStem」と昨年(2020年)7月にオンラインシミュレーションセミナーを当院「伊丹市 木下歯科」にて行いました。

 
その遠隔シミュレーションを活用した歯科治療時の偶発症セミナーに関する論文(Letter to the Editor)が「J Dent Anesth Pain Med」に掲載されました。
 
Zoomを用いて当院木下歯科のスタッフと、遠隔地にいる歯科麻酔専門医(新潟大学 岸本准教授)とをつなぎ、歯科治療中の全身的偶発症の診断や初期対応について学びました。
 
遠隔シミュレーションは医学教育ではいくつか報告がありますが、歯学教育においてはこれが世界で初めてです。
 
この方法であれば、コロナ禍でも人の移動を日々の生活と同程度に抑えながら、偶発症対応を専門家から学ぶことが可能となります。
 
こちらの論文はopen accessですので、どなたでも全文を読むことができます。興味があればぜひご覧ください。
2020.05.31

フロス、歯間ブラシの正しい使い方

歯ブラシだけでは、60%しかプラーク(歯垢)を落とせません。

そこで大切なのが「デンタルフロス」「歯間ブラシ」です。

これらを併用することで80%ものプラークを落とすことができます!!

 

̞デンタルフロスの使い方

デンタルフロスには、糸巻きタイプのものとホルダータイプがあります。

今回はより経済的な糸巻きタイプの使用方法をご紹介します。

1、フロスを40~50cm位に切ります。両手の中指に2~3回巻きつけ、15cmくらいの長さにします

2、両手の親指と人差し指 でフロスをつかみ、ピンと張ります

3、歯の表面に沿わせるように、フロスを前後にやさしく数回動かします

4、やさしく動かしながらフロスを取り出します。うまくフロスが取り出せないときは無理をせず、片方の指からフロスをはずし、前からゆっくりと引き抜きましょう

 

部分ごとのフロッシングのコツ

①前歯のフロッシング

上の歯の場合 片方の人差し指と、もう片方の親指で上向きに押さえる

下の歯の場合 両手の人差し指を下に向けて押さえる

 

②奥歯のフロッシング

上の歯の場合 両手の人差し指を上に向けて押さえる

下の歯の場合 両手の人差し指を下に向けて押さえる

 

 

 

歯間ブラシの使い方

歯間ブラシには、歯と歯茎の隙間 の大きさにあわせいくつかのサイズがあります。

また、I字とL字のタイプがあり、一般的には前歯はI 字、奥歯はL字が使いやすいとされています。

 

前歯

I字タイプ、L字タイプ どちらでもOKです!

歯間部にゆっくり歯間ブラシを挿入し、前後に数回動かしましょう

 

奥歯

I字タイプのものは折り曲げられるものもあります。

お使いの商品の使用方法をよくご確認ください。

あまり口を大きくあけず、歯間ブラ シで頬の内側を押し出すようにしてブラシ部分を歯間部に挿入し、左右に数回動かしてください。

 

伊丹市 笑顔とどける 木下歯科

2018.03.11

インプラントについて

☆インプラントについて

 

 

・インプラントの治療期間について

 インプラントは、まず、手術でインプラントを顎の骨の申に埋めて骨としっかりと引っ付ける必要があります。

このインプラントと骨が引っ付くのに必要な時間は人によって異なります。

例えば、骨が少ないところにインプラントを埋める場合、骨を移植したりしますが、このような複雑な治療をすると、インプラントの周りの骨が治るまでに数カ月かかることもあります。

このように、インプラントに歯を取り付けて噛めるようになるまでに、数カ月から1年以上かかる場合もあります。

 

 一方で、非常に顎の骨がしっかりしていて噛み合わせなどにも問題ないようでしたら、インプラントをとても安定した状態で埋め込むことができます。

最近ではこのような場合は、インプラントがしっかり引っ付くことを妨げないように注意をしながら、その日か翌日には仮歯をインプラントに取り付ける治療方法も試されています。

 

 このことから、一概にインプラントの治療期間が決まっているわけではありません。治療方法にもさまざまなものがあり、患者様の条件によって変わってきます。なので、短いからいいとは、長いからダメということではありません。

 

インプラントは年齢制限などがありますか?

 

 顎の骨が完成する二十歳前後から行うことができます。

海外のデータでは、高齢者でも成功率には差はないようです。ですが、日本ではまだ、そのような研究データがなく、はっきりとは言えません。

 

 万が一、寝たきりや介護の状態になったことも考えて、主治医と相談されるといいでしょう。年齢制限はありませんが、出血する治療や歯科麻酔、外科処置に耐えられることが条件になります。

 

 

インプラントの長所、短所は?

 

   長所

 ・顎の骨に固定する治療なので、自分の歯と同じような感覚で噛むことができます。

    ・周りの歯を削らなくていいです。

 ・入れ歯の場合必要な留め金などがないため、見た目が天然歯に近く、入れ歯を入れた時に感じる「しゃべりにくい」ということはありません。

 ・失った歯の部分の顎の骨が痩せるのを防ぎます。

短所

 ・インプラントを顎の骨に埋め込む手術が必要です。そのため、身体にいろいろな病気がある場合には治療できない場合があります。

 ・インプラントを長い間使うには、お口の中を綺麗に保つことと定期的な検診が必要です。

 ・インプラントは保険がききません。したがって、自費料金がかかります。負担額は医院によって違いますので、ご相談ください。

 

インプラントはどのくらいもちますか?

 

 一概には言えませんが、世界の基準では5年間で85%がうまくいくことを成功としています。今は10年あたりが目指す期間です。ですが、この期間は患者さんのお口の管理(綺麗な状態ですと長持ちしますが、逆にお手入れが悪いと寿命が短くなる場合もあります)と主治医の定期管理が必要です。

 

伊丹市 木下歯科 院長 木下勝巳

2018.03.05

「食育」における歯科のかかわり

「食育」における歯科のかかわり】

 

 8020(80歳までに20本以上の歯を残す)運動は、ようやく多くの人に知られてきましたが、平成17年の調査では、8010が現状のようです。それでも当初の8006から比べると歯は残るようになってきました。

 食育と歯科との関わりはイメージが浮かばないかもしれませんが、「生涯を通じておいしく食べる」ためのポイントは歯科にも関係しています。

そして歯を含め全身の健康の基礎は小児期につくられています。

 

①胎児期

 母体の栄養摂取や健康状態が胎児の健全な発育に大きな影響を及ぼします。歯と口腔は母体内で形成されていますので、規則正しくバランスの取れた食生活を心がけましょう。

 また、母親の口腔の健康が生まれてくる子の健康に深く関わっていることが分かってきました。そのため、妊婦歯科検診は必ず受診するとともに、妊娠されたら自身の歯と口の健康についても気を付けることが大切です。

 

②乳児期および離乳期

 母乳は赤ちゃんの病気を防ぎ、赤ちゃんとお母さんの絆を強くします。また、離乳食や幼児期の「噛む」「のみ込み」などの口の機能発達の基礎にもなります。母乳をできるだけ長く飲ませるようにしましょう。

 1)離乳期は離乳食を通して少しずつ食べ物を「口に取り込む」「噛む」「のみ込む」など食べることを練習していくので、離乳食への移行を適切に進めることが大切です。

 2)指を吸ったりおもちゃをくわえたりするのは、食べ物の大きさなどを感じるための準備行動なので、無理に止めさせないようにしましょう。

 3)食べ物のかたさやひとくちの量が変化していく離乳食を、噛んで飲み込むのが上手になるには、歯の生え方が影響するので、歯の生え方を観察して、それに応じた離乳食にしましょう。

 4)離乳食を上手に噛んでのみ込むためには口がしっかり閉じていることが必要です。スプーンなどで介助して食べさせるときもこのことに配慮し、食べさせる姿勢にも注意しましょう。

 5)離乳が進んでいくと、徐々に手づかみで食べたがります。お母さんとしては手のかかる行動ですが、噛む機能の発達には大切なことですので、十分に手づかみ食べを経験させましょう。

 6)味を感じる機能が少しずつ発達する時期なので、ベビーフードのみに頼らず、お母さんが手作りする離乳食で、噛むことで味わえる味覚を感じ、さらにいろいろな食べ物を「見る」「触れる」「香りを嗅ぐ」ことで、さまざまな五感を刺激します。これは乳児期に限らず幼児期にも大切です。

 7)歯が生えてくると、母親からの虫歯菌の感染や、虫歯予防を考えた母乳の与え方や離乳食を工夫していくことも必要になってきます。かかりつけの歯科医に相談しましょう。

 

③幼児期

 1)離乳完了の目安は、いろいろな条件が関係しますが、噛む機能の発達からは、繊維質や弾力のある食べ物を噛むために、顎を横に動かしてすりつぶす運動がみられる時期で、歯の生え方には個人差がありますが乳歯の奥歯が生えて噛みあう1歳6ヶ月ごろが適当です。

 2)すべての乳歯が生えて噛みあう3歳頃は、いろいろな食べ物をしっかり噛んで、上手に飲み込むことができるようになります。ひとくち量をかじりとることや、よく噛むことを自然に引き出すような食べ物の大きさ、かたさ、歯ざわりが体験できるような食事を考えましょう。

 3)3歳頃から、お箸の正しい使い方、お椀類での食べ方などを教えましょう。

 4)幼児期の「早食い」「丸のみ」など、食事の仕方などは、生涯の食習慣に影響します。子どもの肥満など心と体の健康にも関係しますので、朝食など食事は噛みごたえのある食べ物にして、しっかり噛んでいるかどうかを観察し、必要であれば注意しましょう。

 5)食べ物を食べている時、お茶や汁物など液状のものを飲むことに注意します。食べ物が口の中にある間は、これらを飲むと流し込むことになりますので控えるようにしましょう。

 6)食事を急がないように、家族や友達などと楽しく食べ、周囲の大人がよく噛んで食べる姿、食べ方を見せましょう。

 7)間食は時間を決め、食事に影響しないようにします。夜食や寝る前の飲食は習慣になりやすく、肥満などの原因にもなります。また、砂糖を多く含む飲み物は虫歯をつくって進行させるので控えるようにし、砂糖が含まれるスポーツドリンクを水がわりに飲むのにも注意しましょう。

 8)歯みがきの習慣をつけ、定期的に歯科を受診して、お口を健康に保ちましょう。

 

④学齢期(小学生・中学生)

 1)乳歯が永久歯に交換して、永久歯列がつくられる時期です。将来の歯ならびや機能が完成していくこともあり、噛むことの大切さをさらに学習する時期でもあります。

 2)低学年頃に上下の第一大臼歯が生えて噛みあうと、食べ物を噛む能力が高まりますので、この時期に噛み応えのある物を噛むことを経験します。また、前歯が生えそろう時期は、前歯で食べ物を噛み切りひとくち量を知るためにも、やや大きめに食べ物を切り準備しましょう。

 3)前歯の乳歯が永久歯と生え替わる時期は食べ物をこぼしやすいので、お口を閉じて噛み、飲み込みます。しっかり噛むためにも食事時間を長めにとりましょう。

 4)食事マナーを身につける重要な時期です。家庭や学校給食で、大人が食器や食具の正しい使い方を通して、食べ方や姿勢などに目を配りましょう。

 5)友人や家族と外食やコンビニ食を食べる機会が多くなり、味覚などが均一化してきます。幅広い味覚を体験することは、おいしく食べるために大切です。この時期にさまざまな食べ物の料理を通して、よく噛んで唾液を出し、これらの味を味わっておくことは、その後、砂糖など甘味嗜好に偏らない食生活を送るために重要です。

 6)生活習慣が乱れがちになる時期です。食事が不規則や、小食・欠食になりがちで、間食や夜食で食べる割合が高くなり、軟食傾向になります。間食・夜食・飲み物などは控えめにして、主食をしっかり食べてよく噛んで食べましょう。

 

⑤青年期(高校生)

 親知らず以外の永久歯が生えそろい、歯並びなどの機能は完成されています。そのため、将来の生活習慣病の前兆を把握する必要があり、特に歯周病の予防が重要になってきます。自己管理ができている場合とそうでない場合との差がでてくるので、将来の健康に個人差がでてくる場合があります。

 

 

 

歯科では、虫歯になって痛くて、何日もご飯が食べられなかったり、若い頃から歯を大切にしなかったために、高齢になって入れ歯になり、しっかり噛めなかったり、食べ物の味が十分に感じられなくなったりして、老後の楽しみである「おいしく食べる」ことが不自由になって困っている人を毎日のように診療しています。

また、障害のあるお子さんの中には、食べたくても食べられないために、機能訓練を続けている子どもたちもいます。一方では、食べられるのに、好きなものしか食べないために、給食の残飯が大量に残るような状況もみられます。

現在の日本は、飽食の時代ではありますが、食べ物の大切さやありがたさをしっかり学んでいくのも子どもの時からであり、食べるために必要な健康な歯と口腔をつくっていくのも子どものときからです。

 「食育」をすすめていくためには小児期における歯と口腔が健全に機能することが基本となることを少しでも多くの人に理解してもらいたいです。

 

伊丹市 木下歯科 院長 木下勝巳

2018.03.04

洗口液リステリン

リステリンの歴史

 1865年、外科医のジョセフ・リスター博士が世界で初めて消毒薬を使った外科手術を行い重症の患者を救った。このリスター博士の手法に基づいて消毒薬の開発が行われ、博士に敬意を表し「リステリン」と名付けた。当時は外科手術の消毒薬として使われていたが、口腔内にも効果的だと分かり、1895年に世界で初めてとなる口腔洗浄薬として歯科医院向けで発売し、1914年には一般消費者向けにも発売されるようになった。

 

 

バイオフィルムへの浸透、殺菌効果」について

 リステリンは、抗菌性のあるエッセンシャルオイルから成っている。エッセンシャルオイルとは、植物の花、葉、根、種子、果皮、樹皮。樹脂などから抽出された有効成分を精油して作られている。リステリンにはタイム油、ハッカ油、ユーカリ油、ウインターグリーン油の4種類が使われており、それぞれ殺菌効果、消炎効果を持っていることで「歯垢の沈着」「歯肉炎」「口臭」を予防しています。

 

 口腔内にはいくつもの細菌種があり、それらが「バイオフィルム」を作り、歯面に着きます。そして、バイオフィルムは、う蝕や歯周病の主因になるだけではなく、全身の健康破壊をももたらし誤嚥性(ごえんせい)肺炎を惹き起こす病原体とも言われています。多くの抗菌薬はバイオフィルムの上からは殺菌効果があまり期待できないと言われているが、4種類のエッセンシャルオイルからなるリステリンはバイオフィルムの膜に浸透・拡散し内側から殺菌することができ、これが最大の特徴ともいえる。

 

 主にStreptococcus mutans菌群や、Porphyromonas gingivalisや、Aggregatibacter actinomycetemcomitansや、Fusobacterium nucleatumに対して静菌性や殺菌性に働き、宿主細胞への付着を抑えることが明らかになっている。

 

 また、Foster JSらは、通常の洗口液に含まれる陽イオン性化合物(塩化セチルピリジニウムやクロルヘキシジン)とリステリンでのバイオフィルムへの殺菌効果を比べてみて、通常の洗口液ではバイオフィルムに作用されてから60秒後で27.9%の殺菌力があるが、リステリンでは使用時間に相当する30秒間で75%の殺菌結果が得られると報告している。

 

 さらに、ノンアルコールタイプ、従来のリステリンとCHX(グルコン酸クロルヘキシジン)配合の洗口液との比較では、バイオフィルムに対する膜障害と殺菌効果が、グルコン酸クロルヘキシジンより有意に高い結果が出でおり、従来のアルコール含有のリステリンとほぼ同等であると報告されている。

 

 

口臭予防

 口臭の主な原因は、口腔内バイオフィルムが生成する揮発性脂肪酸、硫化水素、メチルメルカプタンなどの揮発性硫黄化合物である。嫌気性の歯周病原性細菌に有効な抗菌薬の内服や歯周局所塗布をすることで効果があるとされているが、長期投与による耐性菌が生み出されるリスクがある。

 抗菌性洗口液であるリステリンは、抗菌薬としは異なり常用することが可能なため、口臭のある患者あるいは口臭を気にされている患者には、1日3~5回程度の洗口を勧めている。また、治療前のリステリンによる洗口によって、強い口臭のある患者や歯周病患者の治療時の口臭は大きく改善される。

 

伊丹市 木下歯科 院長 木下勝巳

2017.04.19

治療終了後の患者様からメールをいただきました。

治療終了後の患者様からメールをいただきました。
以下、個人情報保護のため、一部訂正して掲載させていただきます。

*****************************

いつもお世話になっております

○○と申します。

 

本日△/△の診療をもちまして、

一応終了することができました。

 

半年前くらいに、23年間生きてきて

初めての歯科に行くときは

相当勇気が入りました。

(怖かったのかも…笑)

しかし、木下院長様の優しい対応。

そして、治療方針等わかりやすく

説明していただいたおかげで

木下歯科様に行ってよかったなと

思いました。

 

また、治療のほうも、

ほぼ痛みも最小限に抑えて

いただき感謝しております。

 

さらに、歯科衛生士様、歯科助手様

の方々もみなさん笑顔で対応して

いただきました。

最後の方は気さくにお話しもすること

ができ、いろんな情報 を

いただけて感謝しております!!

また時々お邪魔しに参ります笑

 

余談になりますが、

私(会社名)□□寮の×××を

させていただいておりまして、

▽▽▽▽をはじめとする寮生が

なかなかの数お世話になっており、

木下歯科様のおかげで寮生は

毎日元気に仕事ができ、生き生きと

遊び、そして、おいしいごはんを

食べれてるんだと思います!

ありがとうございます。

<中略>

最後になりましたが、

このようなメールという形で

申し訳ございませんでした。

本来ならば直接お話しするので

しょうが。。お許しください。

今後ともどうぞ

よろしくお願いいたします!

長文失礼しました。

そしてありがとうございましたっ!!

○○

*****************************

 

歯科医院へ来院される方は何かしらの訴えを持っていらっしゃいます。

「歯が痛い」

「口臭が気になる」

「入れ歯が合わない」

「定期健診してほしい」

「乳歯から永久歯へ生え変わらない」

「歯並びが気になる」

「睡眠時無呼吸症を指摘された」

などなど・・・

そんな訴えをひとつひとつ改善・解決し、結果として患者さんから感謝されることほど、歯科医師冥利に尽きることはありません。

中には治療が複雑で、時間も期間も長期にわたるケースも珍しくありません。しかし息切れせずに、通院を続けることで今よりも確実に健康な口腔内を得ることができます。それは歯科医師としての私の技術だけでその結果を得ることができるわけではありません。

言葉では簡単ですが、本当に二人三脚、いや五人六脚なのです。

歯科医師・歯科衛生士・歯科技工士・歯科助手、そして患者さん本人。

 

何か気になる事がある方は早めに歯科医院を受診しましょう。

どんな些細なことでも、わからないこと、気になること、なんでもおっしゃってください。お電話でもメールでの問い合わせでも結構です。

 

今回メールをいただいた患者さんと同じように、木下歯科で五人六脚で健口な生活を手に入れましょう!いつでもそのお手伝いをさせていただきます。

 

木下歯科 院長 木下勝巳

2017.02.12

歯並びについて

☆歯並びやかみ合わせが悪くなる要因

①乳歯が虫歯などで早く抜け、永久歯の生える場所が無くなる

②歯と顎の骨の大きさのバランスが悪く永久歯の生える場所が無い

③出っ歯や受け口の中には純粋に遺伝的なことが関わってくることもある。

④おしゃぶり、指しゃぶりや舌の前方突出癖や口呼吸、頬杖、うつぶせ寝などの生活習慣

 

☆乳歯の歯並び

乳歯の歯と歯のすき間があるのは、正常です。

乳歯より大きな永久歯が生えてくることを考えると、すき間がある方が都合がいいのです。

このすき間は、永久歯に生えかわるときになくなってきます。

時々あごに対して小さなサイズの歯が生えると、すき間が生じることがありますが、その際は、永久歯列になってから治療できます。

 

☆歯並びは遺伝する?

一見、正常に見える歯並びでも、成長と共に変化していきます。特に、近親者に歯並びが悪い方がいれば、歯並びは遺伝的要素が大きく左右します。

 

(受け口)

まだ奥歯の生えていないお子さんは顎を前に出す癖もあります。

歯並びは遺伝的要因もあります。

例えば、両親が受け口ならば、お子さんもそうなる可能性が大きいので注意が必要です。

最近では、舌を上にあげることが下手なことが、受け口と関係する場合もあることが分かってきました。

乳歯が生えそろう3歳ぐらいまで様子をみて顎を前に出す癖が自然に治らない時には、一度相談して下さい。

 

 (噛み合わせが反対)

永久歯に生えかわるころに自然に治ることもありますが、遺伝的要因があるときは自然に治りにくいです。

あごの大きさの問題なのか、歯の傾きが原因なのか4~5歳ごろになると精密な検査ができ、治療することもできます。

それ以前にでも定期的に歯科を受診し、検査してもらうことが大切です。

 

 (片側だけ噛み合わせが反対)

顎の成長が均等にいかないこともあり、早めの治療をおすすめしています。

ただ、幼少期はうつ伏せで寝る、いつも同じ方向を向いて顎を枕に当てているなどの癖で起こる場合もあり、それを改善すると治る場合もあります。

 

 ☆矯正治療を始める時期

歯並びの状況によって違ってきますし、始める時期はあごや顔の発育も考えて決めなければいけません。

前歯が永久歯に交換した時が、将来の歯並びの予想ができる時期ですので、一度ご相談下さい。

 

☆歯並びが悪いことによる体の影響

重度の場合は、かむ力が弱くなり、消化不良や胃腸障害をおこす可能性があります。

また、噛み合わせが左右均等でないことが原因で、あごの関節に影響が出ることもあります

その他に発音障害が生じたり、虫歯や歯周病になりやすくなったりします

8020達成者(80歳で20本以上歯がある方)は綺麗な歯並びをしています。

成長期に一部分の歯のかみ合わせが交叉しているため、骨の成長に影響する場合は、顎の変形などが起きないように早めに矯正治療をすることもあります。

 

☆歯並びとスポーツの関係

歯並びがいいと、それだけ上下の歯のかむ面積が大きくなります。

かむ力を増せば、強くくいしばることができ、からだ全体の力もより多く入るようになります。

力を入れなければならないスポーツは、間接的に運動能力が向上する可能性があると考えられます。 

 

☆出っ歯とは?

出っ歯の中には、歯だけが前に突き出ている場合と上の顎自体が出ている場合があります。

また上の顎が悪くなくても下の顎が後ろに引っ込んでいるために、出っ歯に見える場合もあります。

出っ歯の原因として、遺伝や指しゃぶりや舌を出す癖、唇を噛むことが考えられます

習慣が原因の場合はその癖をやめさせることも必要ですが、その原因を探してあげることが大切です。

見かけが気になるだけでなく、前歯で噛み切りにくい、唇が閉じにくい、発音がはっきりしないなどがありましたら、できるだけ早く歯科を受診してください。

 

☆癖に気を付けましょう

前歯が抜けて、生えてくるまでの間に、その隙間に舌を入れて遊ぶ子供を見かけます。

そのまま癖が残ると、前歯がかみ合わなくなります。また、もともとつばを飲む時に舌で前歯を押す癖のある子にも見られます。

それ以外に、鉛筆やお箸を噛むくせや、頬杖をつくなどでも歯並びに影響がでるのでやめましょう。

 

伊丹市 木下歯科 院長 木下勝巳

2016.11.10

おしゃぶり・指しゃぶりはいつまで?

「吸う」ことが自然な乳児期には、口の機能や形態に問題は生じません。

でも、離乳が完了して口の動きは「吸う」から「かむ」ことに変わってくると、おしゃぶりもそろそろ卒業の時期を迎えます。

2歳をすぎて奥歯のかみ合わせができた後もおしゃぶりを使うと、歯並びやかみ合わせに影響が出やすくなります。

また、唇の閉じ方や舌の使い方にも問題が生じやすくなります。

乳歯の奥歯が生えてくる1歳半ごろからやめる準備をはじめて、2歳すぎまでにはやめれるといいですね。

 

全体として指しゃぶりについては3歳ころまでには、特に禁止する必要はないです。

同時に、子どもの生活のリズムを整え、外遊びや運動をさせてエネルギーを十分に発散させたり、手や口を使う機会を増やすようにしましょう。

4歳以降も頻繁な指しゃぶりが続く場合は、小児歯科や臨床心理士の連携による積極的対応が必要です。

2016.11.08

歯磨きについて

☆磨く時間

人によって歯の本数や歯並びも違うので、何分がいいとは言えませんが、一回につき最低でも3分間はするようにしましょう。

プラークは歯にしっかりついてしまうので、歯ブラシで一か所を20回ほどこすらないと取れません。なので、歯全体をしっかり磨くと考えると、3分はかかるでしょう。

 

☆いつ歯磨きする?

毎食後磨きましょう

ただし、食べた直後から30分くらいは虫歯菌が食べ物の糖質から酸を作り歯が軟らかくなっているので、できれば食後約30分経ってから歯磨きをしましょう。

寝ている間には口を綺麗にしてくれる唾液がほとんど出ませんし、プラークができて少しネバつきます。

ですので、朝に顔を洗う時に一緒にうがいをしたり、歯を磨くと目覚める効果もあるので、それもプラスしてできたらなおいいでしょう。

 

☆乳児の歯磨き

母乳育児は、子どもの精神的安定にも効果があることがわかっており、乳児の間はできるだけ続けてあげたいですね。

ただし、1歳を過ぎると、砂糖を取り始めるのでむし歯原因菌が表面に付きやすくなり、そこに母乳が口の中に長く残っていると、むし歯のリスクが高くなります。

母乳を続けているうちは、甘味飲料物を控え、歯みがきをしっかり行うようにしてあげて下さい。フッ素を塗ることもいいでしょう。

 

☆虫歯の穴は歯磨きで治りません

ごく初期のむし歯なら、十分な歯みがきや歯医者さんでフッ化物を塗ってもらったりして、お口の中の環境をよくしていれば、再び歯の石灰化をして治ることもありますが、穴になってしまった虫歯は治ることはありません。

むし歯は小さくみえても、目に見えない深部に進んでいることが多いですから、早急に歯科医院に行ってください。

 

歯と歯の間もキレイにしましょう

歯ブラシだけでは限界があります。

歯と歯の間にも食べかすや歯垢は溜まります。

虫歯や歯肉炎、口臭などの原因にもなるのでそのままにはせず、取り除いてください。

つまようじは歯肉を傷つけることもありますので、歯間ブラシやフロス(糸ようじ)などを使用してください。

 

☆電動歯ブラシ

最近では、電動歯ブラシの種類もたくさん販売されていて良いものになってきています。

ただし、使い方や歯ブラシの回転方法により、歯肉が傷ついたり下がったりするので注意して下さい。

また、歯並びや歯の形により細かいところまで毛先が届きにくいことがあります。

電動歯ブラシの重さや大きさも色々なので、子どもは充分に使いきれない場合もあります。

電動歯ブラシだけに頼らずに、手用歯ブラシも使えるようにしましょう。

 

★歯科医院で自分がいつも磨き残してしまう場所の磨き方や、歯ブラシやデンタルフロスの使い方の指導を受けてみて下さい。

2016.11.04

定期健診の必要性とは

定期健診はむし歯を早く見つけるだけが目的ではありません。

小さい頃から、ひとり一人にあった歯磨き方法や習慣を身につけたり、うまく生え変わりが進んでいるか、歯並びやかみ合わせの成長をチェックしたりする、お子さんの成長を見守る大切な機会です。

特に、乳歯のむし歯は知らないうちに進んでいたり、子どもが痛みを訴えなかったりして、気付いた時には進行している場合があります。治療した後も、定期的に経過をみて永久歯に影響がないか確認することが大切です。

保育園や幼稚園の歯科検診は、集団でのスクリーニング検査になります。多くのお子さんを対象に、短時間でお母さんやお子さんが気づいていないむし歯や歯並びを識別することが目的です。

小さいお子さんのむし歯の進行は早いですし、ひとり一人にあった歯磨きの指導などの健康づくりの面からも、適切な環境の下で診査や診断が可能な歯科医院での定期的な検診が必要だと思われます。

学校でも歯科検診があります。そこでC0と言われたら、要観察歯のことで、現在はむし歯ではなく歯の表面が白く濁っていたり、白や褐色の斑点になっていて、穴はまだ開いていません。

ですが、お口の中の環境が悪ければ(歯みがきが十分ではなく、プラークが付いている、甘いものをだらだら食べるなど)虫歯の穴が開いて治療が必要になる可能性が高い歯ということです。

虫歯にならないように予防のためにフッ化物を塗ってもらうなど、定期的に歯科医院を受診しましょう。

 

大人になってからも定期健診は大切です。

歯肉炎や歯周病を知っていますか?

少しずつ蓄積される歯石を放っておくと、歯ぐきが腫れて出血したり(歯肉炎)、ひどくなれば歯を支えている骨が無くなって歯が揺れてきてしまいます(歯周病)。

歯周病予防にも、虫歯予防にも毎日の歯磨きは重要です。

定期健診にきていただければ、ご自身に合った歯みがきの方法なども聞けると思います。

(当院では歯間ブラシ・フロスの使用を勧めています。特に歯間ブラシは個々にサイズが違いますので、健診に来院された患者さまには、ご自身にあった歯間ブラシをお渡ししています。)

期間には個人差はありますが歯石や着色は一度除去してもまた新たについてきますので、定期的に健診に行きましょう!

2016.08.12

歯みがきガムやシュガーレスガム、キシリトールガム

歯みがきガムやシュガーレスガムを食べるだけでは、歯の表面にできたプラークなどは取れないため、しっかりと歯みがきが必要です。

ガムを噛むことで唾液がたくさん出て、口の中が洗い流されるのでむし歯ができにくい環境を作ります。

また、そのようなガムには砂糖の代わりに代用甘味料が使われていて、砂糖とは違い、歯を溶かす酸を作りにくいので予防効果が期待できます。その代表がキシリトールです。

 

ではキシリトールはむし歯にならないのでしょうか?

キシリトールとは糖アルコールの一種で、むし歯の原因菌があっても歯を溶かす酸が作られず、さらにその菌が増えるのを防ぐと言われています。

そのため、むし歯になりにくいとされています。(虫歯にならないのでは決してない!!)

今では、ガム、チョコレート、アメなどに含まれ、売られています。ただし、キシリトール100%ではなく砂糖を含めた他の甘味料が含まれている場合もありますので、食品の成分表示などを見てみて下さい。

 

また、子どもの味覚が作られる上では、薄味や食べ物のもつ本来の食材の味が学習できなくなる可能性があり、また食べ過ぎてしまうとお腹が緩くなることがありますので注意してください。

歯みがきガムやシュガーレスガムとは言っても、それだけで虫歯にならないことは決してありませんので、食べた後には必ず歯みがきをするようにしましょう

出来ない場合は、お茶かお水を飲ませてあげることで、むし歯の予防になります。

 

また、お茶の中には、フッ化物(フッ素)カテキンが含まれているので、虫歯予防に効果的ですので、毎日習慣として飲ませることをおすすめします。

ただし、緑茶にはカフェインも含まれているので、子どもの水分補給の場合は麦茶か水がいいでしょう。

 

伊丹市 木下歯科 

2016.03.31

こどもの歯みがきについて

こどもの歯みがきは乳歯が生え始めたら、歯みがきの習慣を付けることが大切です。

まず子供をあお向けにしてひざの上に乗せ、口の中をよく見えるようにします。始めは嫌がることがありますが、少しずつ慣らしていきましょう。

乳歯のはえ始めは綿棒などで拭く程度で十分です。慣れてきたら乳児用の歯ブラシで歯に触る程度にしてください。強すぎたり長すぎると嫌がってしまうので、まずは「歯ブラシに慣れる」ことが大切です。

上手にできたら褒めてあげて下さいね。

また、上唇をめくるとミルクのカスが付いていることがあるので、脱脂綿(ガーゼ)などで拭いてあげるといいでしょう。

歯みがきをする際、使用する歯ブラシは毛のついた部分が小さく前歯2本分程度毛先が丸いものが磨きやすくて歯ぐきにも優しいのでおすすめします。(詳しくは受付スタッフもしくは院長まで気軽におたずねください)

また、歯みがきの習慣が付くまではお子さんのお気に入りのキャラクターを選ぶのもいいでしょう。

仕上げ磨き用には、柄が長めで保護者の方が持ちやすいものを用意してください。

歯ブラシに慣れることが必要な時期は、子供の機嫌がいい時や保護者の方の余裕があるときにしてください。慣れてくると毎食後の習慣にすることをおすすめします。

特に、寝ている時は唾液の分泌量が減るため、むし歯菌が繁殖しやすくなるので、寝る前はできる限り仕上げ磨きをしてあげて下さい。

よくある質問

歯みがきをする時に歯ブラシを噛んでしまって、すぐにダメになってしまう場合があります。

その時は子供用の歯ブラシと仕上げ磨き用の歯ブラシを分けてみて下さい。

それでも噛んでダメにしてしまうこともありますが、いつまでも続くことはありません。乳児になった時に注意をしてあげれば、なくなってくることが多いです。

それまでの間は、ダメになったらその都度新しいのにしてあげて下さい。

歯みがきでの悩みで多いのは、歯みがきを嫌がる子どもへの対処です。

嫌がる子ども(1歳半)に歯みがきをする方法としては、優しく話しかけてあげる歌を歌いながら楽しく歯みがきをする時間をかけ過ぎず磨く保護者の方も一緒に磨く、などです。

大切なことは、毎食後の歯みがきの習慣をつけることです。

また、歯を磨くことに一生懸命になりすぎて、子どもが不快な思いをしていることもあります。口を開けさせたままだと、唾液がのどに溜まり呼吸がしにくくなります。

磨く力が強すぎたり、上の前歯に張り出しているすじ状の部分に当たると嫌がるので、そういったことにも注意してあげて下さい。

逆に、歯みがきを自分でしたがる場合は、自分でしたがる気持ちを大切にしてあげると良いと思います。

しかし、大人でも歯みがきは難しいので、自分でしっかり磨けるようになるまで、保護者の方の仕上げ磨きを忘れないで下さい

また、非常に大事なこととして、自分で歯ブラシを持つときは座って歯磨きをする、などの約束を決めてください

歯ブラシをくわえたまま転倒し、のどを突くなどの事故は比較的起きやすいです。お口は脳に近い位置にありますので注意が必要です

歯磨き粉を間違って飲んでしまった場合も 普通の使用量であれば心配ありません。

歯磨き粉の中には、研磨剤、潤滑剤、発泡剤、香料、甘味料、フッ化物(いわゆるフッ素)などが含まれていますが、お口の中に使う物であるため、危険なものはありません。

歯みがきの正しい仕方は

姿勢は保護者のひざの上に頭を乗せて磨きます。

歯ブラシはできるだけ小さいものを使い、持ち方はペンを持つようにして下さい。

③動かし方は、前後磨き、または横みがきをしてください。2歳ごろまでは、上の歯と歯の間や歯と歯ぐきの間がむし歯になりやすいですので、注意してあげましょう。

順番を決めて磨くことで、磨き残しがなくなります。長い時間磨くのが難しい場合は時々逆の順番で磨くのがいいでしょう。

⑤歯ブラシをするときは、頭をしっかり固定してあげて、お口の中を傷つけないようにして下さい。

以上の5点に気をつけて歯みがきをしてあげると良いでしょう。

ただし歯ブラシの状態も大切です。
歯ブラシの毛が開いて、後ろからみて毛先がはみ出してきたら、歯ブラシの交換時期だと思って下さい。

歯ブラシは毛が1番重要なので、毛先が拡がった歯ブラシを使っていると、汚れが落ちなかったり、歯肉を痛めたりすることもあります。

おおよそ1ヶ月を目安に交換すれば良いしょう。小さいお子様の場合は、仕上げ磨き用の歯ブラシを別に用意するといいと思います。

歯磨剤に関しては、お子さんが嫌がらなければ、歯が生え始めたら使用しても良いでしょう。

ただし、使う量には注意してください。生えはじめから2歳ごろまでは、ごく少量、3歳~5歳では5mm以下にしてください。

もちろん、うがいができるようになってから使用してください。

最初に使うのは、子どもが使いやすいように工夫された、むし歯予防のためにフッ化物(フッ素)が入っている子供用の歯磨剤を使ってあげて下さい。

磨いた後、うがいは1回だけにして、1~2時間は食べ物や飲み物は口にしないようにして下さい。

歯磨剤に含まれるフッ化物(フッ素)は歯を強くし、むし歯の予防になります。継続して使うことにより、効果が高くなります。

現在売っている歯磨剤の約9割にはフッ化物が入っていますが、選ぶときは成分を確認してみて下さい。

伊丹市 木下歯科 木下勝巳

2016.03.10

妊娠中の歯科に関する注意点

妊娠中に虫歯で歯が痛くなったり、歯肉炎・歯周炎で歯ぐきが腫れたりしたら、どうしたらいいのでしょうか?

そもそも、妊娠中に歯の治療自体を行ってもいいのでしょうか?

答えは、安定期であれば簡単な治療はできます。治療をせずに放置している方がよくありません。ただし、妊娠前期は応急処置のみにしましょう。また、妊娠後期は血圧が低下することもあるので、緊急性(痛みや腫れなど)がない限り無理はせず産後でもいいと考えます。

また、妊娠中期から後期になると、女性ホルモンが増えるため、歯ぐきから出血したり歯ぐきが腫れやすくなります。妊娠性歯肉炎) 出産とともに良くはなりますが、いつも以上に丁寧に歯を磨くことで、炎症を抑えることができます。

歯周病の妊婦さんは、早産や低体重児出産のリスクが高くなることが分かってきました。これは新生児死亡、脳性麻痺、知的障害などの障害を負ってしまうこともあります。高血圧や糖尿病等の生活習慣病になりやすいこと、そしてNICU等における長期間の治療が必要になることもあります。

妊娠安定期にも歯科検診にいき、適切な治療や指導を受けましょう。

 

また、基本的に妊娠中は薬(鎮痛剤や抗菌剤)を飲まない方がよいです。特に妊娠初期は胎児の形成期なので薬の使用は避けるほうが無難です。歯は、妊娠中から出生後までに乳歯が作られます。この時期にテトラサイクリン系の抗生物質を飲むと赤ちゃんの歯を黄色に着色する恐れがあるので注意して下さい。

しかし、薬を使わないことによりお母さんの体に悪影響がある時は、胎児への影響の少ない薬を必要最小限にお出しします。

授乳中の鎮痛剤や抗菌剤の使用は、母乳に薬の成分が入ることは少ないため止める必要はありません。

その他、妊娠中に薬(風邪薬)を飲むと、歯だけではなく赤ちゃんの身体に影響が出る場合があるので、なるべく飲まない方がいいでしょう。

 

歯科のX線写真(レントゲン、CT)撮影による赤ちゃんへの影響はほとんどないと言ってよいでしょう。日本で1年間に浴びる自然放射線量は約1.4mSvで、歯科診療で行うデンタルX線写真撮影(小さいレントゲン)の約150枚分です。

また、防護エプロンを着用することにより、被ばく量を減らすことができます。歯科の場合はお腹から離れていることもあり、胎児にほとんど影響はありません。したがって診療のためにX線撮影は問題ありません。もちろんむやみに撮影する必要もありません。

 

虫歯が多い妊婦さんは虫歯自体が直接赤ちゃんに遺伝することはありません。

虫歯になりやすい歯並びや、歯の質唾液の性質など、遺伝的なものもありますが、むしろ赤ちゃんが育つ環境で左右されることのほうが多くあります。つまり、飲食物、歯みがきなどの生活習慣が虫歯を作ります。

虫歯菌はお母さんから赤ちゃんに移ることが多いので、妊娠中に食生活の習慣を見直して、赤ちゃんが生まれてから困らないようにしましょう。

妊娠中に赤ちゃんの歯を丈夫にするには、カルシウムだけではなく、たんぱく質、リン、ビタミンA、C、Dの栄養素を含む食品をバランスよく取ることが大切です。

以下を参考にしてください。

 

歯       歯の基礎をつくる               たんぱく質  :  卵、牛乳、豆腐

 

歯の石灰化を助ける             カルシウム  : チーズ、ひじき、しらすぼし リン:米、牛肉、豚肉、牛乳

表面のエナメル質を作る            ビタミンA  :  豚、レバー、ほうれん草

歯の象牙質を作る               ビタミンC  :  みかん、ほうれん草、さつま芋

カルシウムの代謝や石灰化に影響する  ビタミンD  :  バター、卵黄、牛乳

伊丹市 木下歯科

2016.02.12

こどもの虫歯激減!!

以前、当院ブログでも書いたことがありますが、平成26年(2014年)度の12歳児DMF歯数が1.0本でした。(←過去ブログ「学校歯科健診がはじまりました」をご覧ください)

 

それが、とうとう!!

昨年の平成27年(2015年)度の12歳児DMF歯数(つまりわが国の12歳児の一人平均の虫歯の本数)が0.90本と、初めて1本を下回ったのです。

 

10年前の1.82本から0.90本へ半減!

20年前の3.75本から0.90本へは1/4に減っています!!

 

では、外国の12歳児DMFTはどれくらいなんでしょうか?

う蝕(虫歯)予防先進国として(もしくはキシリトールガムでも)有名なスウェーデンはデータは古いですが、2002年統計値で1.1本でした。

また、アメリカはさらにデータが古くて1992~1994年で1.28本でした。

(日本は2002年は2.28本

( http://www.8020zaidan.or.jp/databank/doc/g3.html より)

 

確実にう蝕予防の効果が出ています。

・口腔ケアに対する知識の浸透と意識の改善

・歯ブラシの進歩(電動歯ブラシの普及)や歯間ブラシ・デンタルフロス(糸ようじ)といった補助器具の使用の増加

・歯磨剤(歯みがき粉)内のフッ化物(フッ素)の添加

・歯科医院での定期健診の重要性とフッ素塗布などの予防意識の向上

 

最近では、某有名女優が「歯医者さんに褒められる歯に!」と歯科医院での定期健診を勧めるCMもあるくらい、年々口腔内のケアに対する重要性が再認識されていることがよくわかります。

 

虫歯にならないことが一番ですが、

虫歯になっても治療をせず、ブラッシングやフッ化物の応用(フッ素塗布など)で経過観察をすることで削らないでいい場合もあります。

ちなみに私(院長木下)も右下の奥歯に虫歯がありますが、歯ブラシを効果的に行うことで10年以上進行しておらず、痛みもなく経過しています。

 

虫歯は進行すると痛いし、治療も長引くし、費用もかかります。

ご心配の方は、定期健診を受診なさってください。

現代の12歳児は虫歯が1本無いんですよ!?

老若男女問わず、虫歯の無い(または虫歯で悩まない)生活を目指しましょう!!

 

伊丹市 木下歯科 木下勝巳

2016.01.29

摂食嚥下障害③

摂食嚥下障害に当てはまる主な訴えは

「食べにくい」

「食べられないものがある」

うまく飲み込めない

「食事中にむせる

「誤嚥する(誤って肺へ飲み込む)」

「肺炎を繰り返す」

などです。

自覚症状(自分自身で感じる症状)としては

むせる

唾液が多いと感じることがある、よだれがこぼれることがある」

「食べ物が口の中にいつまでも残る」

「食べ物を飲み込むのに水が必要である」

「食べ物がなかなか飲み込めない、食後にのどに引っかかる感じがする」

他覚症状(他人からみた症状)としては

「食欲の低下がみられる」

「飲み込みやすいものだけを選んで食べている」

「口の中にいちまでも食べ物をためている、なかなか飲み込まない」

上を向いて食べる、汁物と交互に食べている

「ひどい歯垢(歯の汚れ)」

ご自身、もしくはご家族の方で、こんな症状がみられる方はいませんか?

いくつ当てはまりましたか?

結局は「うまく飲み込めない」ことが全ての原因です。

特に高齢者の場合、いくつかの理由(因子)があって「うまく飲み込めない」のです。

その最たるものが、「薬の副作用」です。

睡眠薬(安定剤)

高血圧の薬(降圧剤)

おしっこを出す薬(利尿剤)

痛みどめ(消炎鎮痛剤)

は種類によっては「唾液分泌を阻害する(抑える)」薬であり、これらの薬は多くの高齢者が服用しています。

もちろん、医科学的見地から服用する必要があるため処方されているので、自己判断や主治医の判断なしに服用を中止したり、薬を減らしたりするのは決していけません!!

摂食嚥下障害の診査(検査)方法は様々です。

・自分の唾液を一定時間内に何回飲み込めるか(嚥下できるか)

・食べ物を飲み込む時の嚥下音を聴診器で聴く方法

嚥下造影法(VF ; Video fluorography) 嚥下運動を動画で確認する方法

嚥下内視鏡検査(VE ; Videoendoscopic examination of swallowing) 内視鏡を挿入し嚥下運動を観察する方法

などが主な検査方法です。

特に、最後の「嚥下内視鏡検査」(VE)内視鏡(ファイバースコープ)を鼻から入れて、実際食べ物を食べている時の嚥下運動を観察することでどのような食べ物が食べられて、どのように調理すれば食べられるのか、などの食事内容の評価と決定を患者様の負担が少ない状態で行えるのが利点です。また、これらの検査は「歯科」でも保険治療で行うことができます。

「摂食嚥下障害」や「誤嚥性肺炎」に対する歯科の取り組みは、「高齢者のあらゆる生活においてQOL(生活の質)を良い状態で維持すること」が目標であり、それは「義歯(入れ歯)でしっかり噛める」ことや「食べられる物を美味しく食べる」ことだと思います。

伊丹市 木下歯科 木下勝巳

2016.01.28

摂食嚥下障害②

摂食嚥下障害で引き起こること、それは「窒息事故」です。

現在、高齢者の窒息事故は増加の一途をたどっており、約1万人が命を落としています。これは年間交通事故死を約3千人も上回る数で、いかに窒息事故による事故死が多いかをあらわしています。なお、窒息事故による死亡者のうち半分が高齢者による誤嚥(誤って肺にのみこむこと)です。

窒息事故の原因は主に食物ですが、誤嚥の原因となる食物とはいったいなんでしょう?

まず思い浮かぶのは・・・お正月に食べる「お餅」ですね!

でもお餅は第二位。

では誤嚥の原因となる食物の第一位はなんでしょうか??

答えは・・・「パン」です!!

パンは水分を含むと膨れるし、またこの水分と相性が良いのが誤嚥しやすい食べ物といえます。

あとは、「ご飯」「あめ」「だんご」「カップ入りゼリー」などです。

ですから、以上のような食べ物を食べる時は、特に高齢者の方は注意しなければなりません。

「高齢者は嚥下力が低下している」ことを十分に念頭におく必要があります。

これは

①歯が(部分的にでも)無くなったことによる咀嚼力(咬む力)の減少

②味覚などの衰え

③嚥下する時の筋力の衰え

④咳の反射の衰え

⑤体の抵抗力・免疫力の低下

などが加齢的に(年を重ねると)起こるからです。

では、まずそれらを予防するには、どうすればいいのか。

それは「しっかりとした自分の歯を残す」ことです!

何がなんでも歯を抜かず、ぐらぐらしている、今にも抜けそうな歯を残すことでは決してありませんよ(笑)

自分の歯でしっかり噛める高齢者の窒息事故は4.4%

自分の歯でしっかり噛めない状態の高齢者の事故は17.5

義歯を装着することでしっかり噛める高齢者の事故は9.8

というデータがあります。

つまり、まず「しっかりと噛める自分の歯を残す」ことが摂食嚥下障害による窒息事故を予防する方法であり、またしっかり噛めない方は「義歯を作製してしっかり噛めるようにする」ことが重要といえます。

では、ご自分が、もしくはご家族の高齢者の方が「摂食嚥下障害」かどうかはどうやって判断するのでしょうか?

伊丹市 木下歯科 木下勝巳

2016.01.27

摂食嚥下障害①

摂食嚥下障害・・・

歯科となじみが薄いように感じられるかもしれませんが、れっきとした歯科の分野の「病気」です。

摂食=食事すること

嚥下(えんげ)=飲み込むこと

健常者は口から食物を摂取し(摂食し)、飲み込む(嚥下する)ことができます。しかし、様々な病気や状態によりそれができない人(患者)もいます。そのような状態のことを「摂食嚥下障害」と言います。

その中でも「摂食嚥下障害」を自覚せずに、またそれが知らないうちに死に至る病気になるとしたら・・・怖いですよね!!

脅すわけでもなく、これは本当のことなんです。

日本人の死因第一位は「がん(悪性腫瘍)」第二位は「心臓疾患(心筋梗塞など)」、そして第三位に「肺炎」と続きます。

「肺炎」が死因第三位というのはピンとこないかもしれませんが、肺炎死亡の92%は65歳以上の高齢者であり、また70歳を超えるとその割合は急激に増加します。

ではその高齢者の肺炎の発症の原因はなんでしょうか?

それは、唾液や胃液を少量ずつ知らないうちに誤嚥することが原因と考えられます。

とはその字のごとく、って下することで、さらに簡単に言うと「誤って肺に飲み込むこと」です。通常は飲み込む先は「胃」ですが、肺に空気以外のものが誤って入り込むと、肺炎を発症することがあるのです。

しかし、この誤嚥性肺炎は若年者や健常者には起こりにくく、嚥下する力が弱っており、また誤嚥しても本来ならば咳をすることで異物を排除できるところ、その咳をする力が弱っていると、口腔内の雑菌(唾液など)を誤嚥することで「誤嚥性肺炎」を引き起こすのです。

つまり、高齢者の肺炎=誤嚥性肺炎 であり、高齢者にとって肺炎は深刻な疾患(病気)と言えます。

では、その予防法や検査はどんな風にしたら良いのでしょうか?

伊丹市 木下歯科 木下勝巳

2015.09.07

歯科診療で私が気を付けていること~説明編~

私が患者様に補綴物(かぶせものや入れ歯など)や充填物(詰め物)について説明し、いざ治療に取り掛かる上で気を付けている点がいくつかあります。

まず、「今考えうる治療方法を出来る限り全て説明する」こと。

例えば、奥歯1本、抜歯を余儀なくされたとします。

その場合、その欠損部(抜歯して歯が無くなった部分)を補う方法は一般的には ①ブリッジ ②義歯 ③インプラント が挙げられます。

それぞれメリット・デメリット(長所・短所)は必ずありますので、それらを全て説明します。

治療回数や方法、材料や費用(保険治療から自費治療に至る全て)も説明します。

それ以外に考えられるオプション治療 ④歯の移植 ⑤歯科矯正 など も可能であると判断した場合も、それらを説明します。

次に、「歯科医師として、その患者様にとっての最善の治療を模索し、提供する」こと。

当院のホームページの「ご挨拶」ページでも触れていますが、

歯科医師の「最善」と患者さんの「最善」は必ずしも一致はしません。
そんな中でどの経路がその患者さんにとって最善の経路なのかを一緒に考えるのが私たち歯科医師の最初の仕事だと考えています。

という想いで、治療に当たっています。

歯科医師のひとりよがりの治療は決して患者本位の治療ではないと私は考えます。

なので、当初予定していた治療プランから少し変更となることもありますが、歯科医師(私)の都合で治療変更することは原則ありません。(例えば、ケガをして歯が折れて治療計画を考え直すなどのイレギュラーな変更は例外としてあり得ますが・・・)

患者さんの「こうなりたい」を少しでもお手伝いできることが、歯科医師としてのやりがいでもあります。

歯科診療で私が気を付けていること~説明編~

(↑写真は先日参加したセミナーでのとある講師のスライド 患者本位の治療をされていて感銘を受けました)

笑顔とどける 木下歯科 院長 木下勝巳

2015.04.20

学校歯科健診がはじまりました

学校歯科健診の時期です。

私は伊丹市歯科医師会に所属しているため、また学校協力歯科医師として、学校歯科健診を今月より行っています。

元々、こども好きなので、体育館で自分の順番が来るまで、図書館で借りたと思われる本を座って読んでいる子や、”前ならえ”で整列して体育座りして待っている子を見ると、自分もあんな時期があったんだなぁ~と思い返してしまいます。

現代の子供は虫歯が少なく、とうとう昨年2014年の日本のDMFT(12歳児の永久歯に虫歯が何本あるか)は1.0本だったそうです!

つまり、今の小学校6年生は虫歯が1本あるのが全国平均なんです!!少ない!!(もちろん良いことです^^)

ちなみに私の12歳の時は4本が平均だったようなので、この20年で激減したことになります。

これは虫歯で痛い・嫌な思いをした親世代(30.40代のご両親)がブラッシングの大切さを身をもって理解しているため、お子さんにもブラッシングを徹底していることが影響しているようです。

また、「痛くなったら歯医者へ行く」から「痛くなる前に歯医者へ行く」ことが少しずつ世間に浸透してきていることもあるのかもしれません。

とはいえ、まだまだ歯科へ受診する理由(主訴)は「歯が痛い」「歯茎が腫れた」といった、悪くなってから来院される方が多いのが現状です。

日々のメインテナンス、つまり定期検診で早期発見・早期治療できれば、もしくはあらゆる疾患を未然に防げれば、「痛い」「腫れた」といった不快症状を感じなくても済みます。

歯と歯の間が白く透けて、虫歯になっています

(↑歯と歯の間が白く透けて、虫歯になっています)

歯石がべったりと付着しています

(↑虫歯をとっている治療途中です)

即日、レジンにて修復処置を行いました

(↑即日、レジンにて修復処置を行いました)

歯石がべったりと付着しています

(↑歯石がべったりと付着しています)

歯石を徹底的に除去しました 歯肉が腫れていました

(↑歯石を徹底的に除去しました 歯肉が腫れていました)

虫歯や歯周病など、確かに目をそむけたくなるかもしれません。

しかしそのまま放置しても治らないし、まずは受診されることをお勧めします。

当院では、患者様のお話を聞き、必要に応じてレントゲン写真を撮影し、お口の中を拝見し、わかりやすく説明しています。納得いただいた上で治療を開始しますし、治療方法も必ず複数提示し、選択できるようにしていますので、ご安心ください。

ちょっと時期は過ぎてしまいましたが、当院受付から、道を挟んで桜がきれいに見えました。

ちょっと時期は過ぎてしまいましたが、当院受付から、道を挟んで桜がきれいに見えました。

 

一番上に戻る
WEB診断予約WEB診断予約 072-743-0180072-743-0180

〒664-0861
兵庫県伊丹市稲野町6-86

072-743-0180
日・祝
9:00~13:00
15:00~19:00

…9:00~14:00
休診日:木曜(午後)・土曜(午後)・日曜・祝日
※診療時間の変更は随時NEWS、診療カレンダーから掲載

駐車場4台
バリアフリー対応