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タバコの煙が歯周組織へ及ぼす影響

2018/04/30タバコの煙が歯周組織へ及ぼす影響

健康増進法は2002年に公布されましたが、その中には喫煙を含んだ生活習慣調査や受動喫煙の防止が盛り込まれ、成人喫煙率は1965年以来減少傾向にあります。

しかし、男性のみに限れば、いまだ30%近い喫煙率であり、先進諸国と比較して高率です。


喫煙が歯周病の重大な危険因子(リスク)のひとつであることは周知されており、日本歯周病会は2004年に禁煙宣言を採択しています。

喫煙は歯周ポケットを深くしたり、歯槽骨の吸収を進行させること、スケーリングやルートプレーリング(いわゆる歯石除去などの歯のクリーニング)といった歯周治療の成功率を低くすることに加え、歯周組織再生治療なども失敗しやすくなります。


喫煙者の歯周炎は特徴的で、歯肉の肥厚を伴う繊維化、歯槽骨の吸収比べて歯肉の発赤や腫脹が軽度、プラーク・歯石沈着量と症状が一致しない、上下顎前歯部と上顎口蓋側の歯周ポケットが深い、歯面の着色等が認められる、などがあります。


喫煙によって体内に取り込まれるニコチンの影響により、毛細血管の収縮とそれに伴う血流低下が傷の治りを阻害することが示されています。


喫煙は歯周病の進行を進め、歯周治療の効果を薄くするだけでなく、体全般の骨折治療にも影響を及ぼすことから、口腔内の問題だけに限らず全身の骨の健康問題としても考慮していく必要があります。

しかし、喫煙は改善可能な生活習慣であるもののニコチン依存あるいは習慣性依存のため解決は困難であり、また喫煙者だけでなく周囲の人々にも受動喫煙によって健康に対する害を及ぼすことが大きな問題のひとつと考えられます。

 

伊丹市 木下歯科 院長 木下勝巳

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